茶道裏千家准教授・書道師範。元文化財団広報誌ライター。海外日本文化イベントでのデモンストレーション経験あり。
三浦 香織の記事 (5)
五輪書 地水火風空の五巻に学ぶ武蔵の兵法
五輪書 地水火風空の五巻に学ぶ武蔵の兵法
『五輪書』は、宮本武蔵が最晩年の1643年から1645年にかけて、熊本近郊の霊巌洞にこもって書き上げた兵法書です。13歳で初試合に勝ち、六十余度の勝負に無敗で駆け抜けた武蔵が、五十歳を過ぎてたどり着いた兵法の道を、地・水・火・風・空の五巻に託しました。
落款印の種類と押し方|姓名印・雅号印・引首印と篆刻入門
落款印の種類と押し方|姓名印・雅号印・引首印と篆刻入門
落款は、落成款識の略として作品を完成させる行為そのものを指し、殷代の鐘鼎彝器に刻まれた款識の文化を引き継いで、書画の仕上げに置かれてきました。初めて半切作品に落款を押した日に、硬い教室の机へ直接押して印影の中心が白く抜け、二時間かけた作品を反故にした失敗は、
抹茶茶碗の種類と格付け|楽・井戸・天目の違い
抹茶茶碗の種類と格付け|楽・井戸・天目の違い
茶碗とは、茶の湯で抹茶を点てて飲むために用いる器であり、唐物・高麗物・和物という三系統のうえに、楽・井戸・天目のような見方が重なってきた道具である。千利休の時代にわびの価値観が強まると、完成度の高い唐物だけでなく、作為の少ない高麗物や和物にも主役が移り、
書道の墨の種類と選び方|油煙墨と松煙墨の違い
書道の墨の種類と選び方|油煙墨と松煙墨の違い
墨は、煤の種類、形状、結着剤、産地が重なって見えるために選び方が難しい道具であり、油煙墨と松煙墨、固形墨と墨液を同じ軸で考えてしまうと迷いが深くなります。三浦の稽古でも、惰性で使ってきた練習用墨液と、磨りおろした油煙の固形墨を同じ臨書に使うと、墨色の深さも線の伸びも驚くほど違い、
書道の段位・級位とは|順番と師範免許・履歴書の書き方
書道の段位・級位とは|順番と師範免許・履歴書の書き方
書道の段位と級位は、教室や団体ごとに認定される民間資格であり、全国共通の統一制度ではありません。級位は10級から1級へ数字が下がるほど上位になり、段位は初段から十段へ数字が上がるほど上位になるため、初学者ほど順番を取り違えやすい仕組みです。